PGP の日本語化
IIJ 技術研究所
山本和彦
作成:1998年9月27日
更新:1998年10月8日
日本語化のレベル
PGP の日本語化にはいくつかのレベルがあります。
- マニュアル
- 英語のマニュアルを翻訳すること
- ユーザ・インターフェイス
- メニューやメッセージを翻訳すること
- メッセージ
- 日本語の文章に署名や暗号化を施せるようにすること
- PGP パケット
- 公開鍵に日本語の名前を入れられるようにすることなど
書籍を含めたマニュアルとユーザ・インターフェイスに使われる
訳語が統一されると、とってもよいと思います。
がんばりましょう。
マニュアル
神さんが、PGP 5.0 のマニュアルを翻訳してくれました。
ここから FTP で入手できます。
ユーザ・インターフェイス
PGP 2.x ではもともと英語以外のメッセージも出せるようになっていました。
この機能を使って、ひろのぶさんが UNIX 用の PGP 2.x に対し、
EUC の language.txt を作成していました。
現在フリーの PGP 5.x に対し、UNIX/Mac/Windows の
ユーザ・インターフェイスを日本語化しようとする試みがあります。
たとえば、
クニリサーチが、
Windows の PGP 5.5.3 を日本語化して、
フリーで配布しようとしています。
現在はβリリースです。
商用では、Network Associates Inc が 1998年9月25日に
PGP Personal Edition 日本語版を発売しました。
ひろのぶさんとかがアドバイスしようと試みたんですが、
いろいろごたごたがあって、もう僕は責任をとりきれません。:-(
メッセージ
PGP 2.x では、ESC 文字がメッセージにあるとバイナリとして扱つかうため、
ISO-2022-JP(JIS)のクリア署名が生成できないという問題がありました。
これは fileio.c に対する 1 行
パッチで修正できます。
バージョンが上がるたびにパッチを作成するが面倒だったので、
PGP 5.x (正確には PGP 3.x と呼んでいた) が作成されていたころに、
バグレポートを送りました。
よって、PGP 5.x では始めからこの問題が解決されています。
あとは、PGP/MIME を実装するメールリーダが仕様を正しく
実現すれば OK です。
PGP パケット
OpenPGP では、
UTF-8(Unicode 2.x に変換を施して 1 〜 6 バイトにした文字コード)
のみを PGP パケットに許すとしていました。
1998年8月のシカゴの OpenPGP ミーティングで、
「UTF-8 がどれくらい使われるのか分からないのに、
UTF-8 に固定されてしまっては日本は困る」
発言したら、
めでたく他の文字コード(たえば ISO-2022-JP)も使えるようになりました。
パチパチ。